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商品に透明フィルムを密着させる包装をする (シュリンク包装、フィルム包装、梱包)
2014/06/11

シュリンク包装で、セット商品をまとめたり、雑誌の表面にキズや汚れが付きにくいようにしたり。様々な商品に利用されている包装技術です。

シュリンク包装

箱商品、文房具、カップ麺、ペットボトルなどで、透明なフィルムが商品にピタッと張り付いている包装を見かけます。

これは、シュリンク包装と呼ばれるものです。

はたして、どのように包装しているのでしょうか?
シュリンク包装とは主に、
専用のビニールフィルムを巻きつけたのち、フィルムに熱を与えて収縮させることで、ピタッと密着させる包装技術です。


シュリンクは、包装する商品や用途などによって以下の通り形態分けして呼ばれています。
以下、簡単にですが説明いたします。
↓ ↓ ↓
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<L型三方シール>
二つ折りされて片側が閉じられたフィルムの間に商品を入れ、L字型に熱溶着して閉じたのち、全体に熱を与えてシュリンクする方法です。



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<ピロー型三方シール>
袋状のフィルムの間に商品を入れ、閉じ口を枕の縫い目のような形で熱溶着して閉じてから、全体に熱を与えて吸着させます。

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<四方シール・スリーブラップ>
二つのフィルムシートを上と下で二枚使って包み、上下を熱溶着してつなぎ合わせたのちに、全体に熱を与えて吸着させます。

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<ラベルシュリンク>
筒状にしたフィルムを商品に通して一部を包むようにしてから、熱を与えて吸着させます。
ペットボトルに商品ラベルを付ける際などに用いられる方法です。

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<キャップシール>
上記、ラベルシュリンクの要領で、商品のキャップ部分を熱吸着させる方法。
主に容器のフタを開けられないようにし、内容物の改ざんや毒物混入などを予防するために用いられます。

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<R製袋>
袋状にしたフィルムの閉じ口を、角を取るように丸く溶断したものを用いて、熱収縮させます。
スプレー缶などの丸い形状の商品に用いられます。

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<キャラメル包装(オーバーラップ包装)>
名前の通り、キャラメルの紙包装のようにフィルムを折りたたんで商品を包み、熱で溶着して閉じる方法です。
他の手法と違い、熱で縮ませて吸着させるわけではありません。
お菓子やたばこなどの箱商品によく用いられている方法です。

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このシュリンク用の機械は、総称してシュリンク機やシュリンク包装機などと呼ばれます。
ですが、担う役割は機械によって異なります。
続いて主なシュリンク用機械についてご説明します。
↓ ↓ ↓
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<シーラー>
商品をフィルムで閉じる役割を担う機械です。
中には閉じ作業だけでなく熱吸着までおこなえるタイプもあります。
手動、半手動、自動タイプがあります。

・閉じる役割までのもの
閉じる役割までのシーラー


・閉じてから熱吸着まで行えるもの
フィルム閉じから熱吸着まで行うシーラー


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<シュリンクトンネル>
すでにフィルムで閉じられた商品に、熱を与える役割を担う機械です。
名前の通りトンネル状になっています。
商品がコンベアでトンネルを通ると、トンネル内で熱を与えられ、フィルムが吸着する仕組みです。
卓上のものや、高速包装機用のものなどもあります。
シュリンクトンネル

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<キャラメル包装機>
前述した、「キャラメル包装」を行うための機械です。
手動のものと自動のものがあります。

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シュリンク機械は、中古品だとシーラーとシュリンクトンネルがセット(ライン)になって売られている場合もあります。
中古での購入を検討される場合は、そのあたりも重要なチェックポイントです。
↓ ↓ ↓
<ラインになっている場合もある↓>
シュリンク包装機、トンネルのライン




以上、シュリンク包装をご紹介いたしました。


<初心者向け中古機械販売サイト「カミカッコー」に掲載中の中古包装機一覧>
https://www.kamikako.com/list/category-others/packaging/

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